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兜町インターナショナル株式会社
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用語解説 : 逆指値とは?
 
 ネット取引では、この逆指値という方法を理解し、売買テクニックとして使うとことでリスクヘッジの効果は絶大です。
 逆指値というのは「上がれば買い」「下がれば売り」とする発注方法です。

「下がれば買い」「上がれば売り」という普通の指値注文のちょうど"逆"になるので逆指値と呼ばれております。

 例えば、時価500円の株が「550円まで上がれば成り行きで買い」という注文が買いの逆指値。時価700円の持ち株が「640円まで下げれば、638円で売り」という注文が売りの逆指値となります。

 買いの場合は、時価よりも上がれば買い注文を発注し、売りの場合は時価よりも下がれば売り注文を発注します。注文は普通の成り行きや指値でしますので、約定するかどうかは通常取引となんら変わりません。

 「仕組みはわかったけど、逆指値をする意味や意図がわからない」という声が聞こえそうですので説明します。
 まず、指値と逆指値の違いを考えてみましょう。逆指値がとても重要な発注方法だと言われているのは、やはりロスカット〔損切り〕で損失を拡大させない為に迷うことなく利用できるからです。

 そこで、まず売り注文の際の指値と逆指値で見てみましょう。
まずは、指値注文です。普通の売り指値というのは時価よりも高い値で売りたいという注文です。皆さんがごく普通に行なっている方法です。しかし、その指値がいわゆる天井で、「良い所で売れた」となれば大成功なのですが、どう考えてもそれ以外の確率、つまり「早く売り過ぎた」、または指値まで届かず「売り逃がした」、という結果になる可能性の方が高いのではないでしょうか。
 「株は売るのが難しい」といわれる所以は、まさに指値で売る〔ある意味で予測〕で売ることの限界が背景にあるからです。

 今よりも高い値段になるような銘柄なら、それは強い銘柄・上昇トレンドにある銘柄である可能性が高いわけですし、弱い銘柄に高過ぎる売り指値を出しても売れないのは当然です。

 重要なのは、売り指値というのはある意味で、今よりは高く売れるかも知れないが"その値段より高くなる可能性を放棄する"ということであり、言い換えれば「利益にフタをする」ことです。自分の出した○○円の売り指値より上の利益にフタをし、そして○○円より下の値段となるリスクにまったく無防備となるもの。時価○○円までの小さな"希望"を優先し、それ以上となる可能性を捨て、更に下落に対処しない。うまく売れて、そこが高値圏となって初めて成功といえるのが普通の指値売りというものです。

 一方、逆指値は時価よりも低い値段まで下がれば売りたいという注文です。逆指値で売れてしまえば、発注の時価より安い値段で売却するわけですから、その分は損です。
 しかし、これは指値とは逆に「損失にフタをする」というものになります。
〔ゆっくりと読んでください〕時価よりも低い○○円まで下がれば売ってしまうが、逆に言うとそこまで下がらなければ売らないという売り注文とも言えます。
 売り注文なのに売らない注文、実はここがポイントなのです。持ち株がドンドン下がってしまうリスクを「○○円まで下がれば売り」とすることで回避しつつ、持ち株が上昇すれば売らずに持続し、利益を伸ばすことができます。その値段より低くなることを放棄し、もっと上昇する可能性を追う、リスクを回避しつつリターンを追及するという<相場テクニック>が生きるのです。

 もう一度具体例で説明しましょう。
300円で買った株が現在400円になっているとします。この銘柄に対して「370円以下になれば、成り行きで売り」という逆指値注文を出します。この銘柄が下がりはじめ、370円以下なになれば成り行き注文が発注され、そこから下がって損を拡大するリスクを回避することができます。逆に上昇が続けば、450円になっても売らずに持ったまま、となります。
 この逆指値での売り注文は370円―300円=70円分の利益を確保しつつ持続する。
という方法を実現したものとなります。ここからさらに上昇した場合、時価480円まで上昇したとすれば、今度は「450円以下になったら、447円で売り」という逆指値を出します。

 自分の予測や都合がベースとなる指値での売りと違って、その銘柄自身の動きに身を任せつつマイナスの拡大は防いでおく。これが売り注文における逆指値です。

 投資というものは、そこに何らかの予測がともなうものです。ですから人はその予測の精度を上げようと必死になります。それでも予測は外れることがあるものです。
 予測が外れることは仕方が無い事だと気付いた人でないと、相場で利益を上げ続けるのは難しいでしょう。ローリスク・ハイリターンの実現にはそれなりのテクニックが必要であることをお分かりいただけたでしょうか。

 

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